2022-01-01から1年間の記事一覧

「マツキ」

音韻[010]___ ◇「マンザイ」 漫才という芸能があります。現在は、しゃべくり漫才、コント漫才、などと呼ばれます。また音曲漫才という分野もありますね。 近代漫才の始まりは、しゃべくり漫才であり、横山エンタツ・花菱アチャコのコンビが始祖です。こ…

「バ」は「ハ」の濁音か?

音韻[009]___ ◇「ハ」の濁音 ハ〈ha〉の右肩に濁点を付けてバ〈ba〉ですから、ハの濁音がバになるということに、何の疑いも無いでしょう。 例えば、橋〔ハシ〕は天神橋〔テンジン・バシ〕、火〔ヒ〕は焚き火〔タキ・ビ〕、本〔ホン〕は単行本〔タンコウ・…

「予唸音」2

音韻[008]___ ◇「建角身」 京都・下鴨神社(賀茂御祖神社)の祭神を建角身命といいます。建角身はタケツノミと読む、否、タケツノミの音に建角身の字を充てた、というのが正しいです。 元の音はツキツミであり、大王に「仕える者」を表す語で、月読、槻…

「予唸音」1

音韻[007]___ ◇「しり取り遊び」 A : あめ(雨)。 B : メ、メ、メロン…、あー、ダメだ。 A : はやッ! しり取り、という遊びがあります。「何ですか、それ。」という人、日本人なら、まあ、いないでしょう。この基本ルールは「ン」で終わる言葉を言っ…

「虫」

政治家は「それが票〔ヒョウ〕になり得るか」商売人は「それが儲〔もうけ〕になり得るか」男は「それが兵〔ブキ〕になり得るか」女は「それが飾〔かざり〕になり得るか」芸人は「それが笑〔わらい〕になり得るか」酔人は「それが酒〔さけ〕になり得るか」 彼…

「拗音」2

音韻[006]___ ◇「二つの源音」 拗音には、基音の後ろに母音が付着した一般的なキァ(キャ)やクァ(クヮ)といった音と、基音の頭に予唸音(母音)が乗って作られる形もあります。 例えば、イ+アの「ヤ」や、ウ+アの「ワ」でも、どちらが基音かによっ…

「拗音」1

音韻[005]___ ◇「拗音」 拗音という語に対する説明は、書物によって意味するところに違いはなくとも、その表現の仕方は色々です。 子音と母音の間に半母音「j(y)」を入れてkja、kju、kjo、或いはkya、kyu、kyo。また、子音がkgの場合、kaやgaに「w…

「基本四単語」

音韻[004]___ ◇「声から言葉へ」 家族の間だと「あれ」や「それ」といった言葉で意図が通じる事もありますよね。しかし、他人に対してはあまり役に立たない。 初期の人類は、それ程多人数ではない一つのグループで暮らしていたと思われ、全体が一つの家…

「声音の作り方」

音韻[003]___ ◇「声音加工」 人間の声は声帯振動によって作られますが、一切の加工を行わず声をそのまま出せば「フ(h音)」になる。口を大きく開ければ「ハ(ha)」、窄めれば「ホ(ho)」となるハ行音です。この音から他の声を作るのですが、ここで…

「キツキ」

音韻[002]___ ◇「古〔いにしえ〕の文字」 世界中には様々な文字が有ります。文字とは、対象となるモノを図形化(また記号化)するところから生まれたのでしょう。 漢字の場合、山、川、木など、其処に存在するモノから、さらに上、下、右、左、といった…

「言語の発芽と進化」

音韻[001]___ ◇「言語起源」 この国で作られた書き物のうち、その年代が示されているものとして最も古いのが、ハ世紀初頭の《古事記》です。(※以後《記》とする。) ただ、今我々が見ている其れは、全て書き写されたものであり原書ではありません。 《…